不安やプレッシャー、つらい思い、、私はしたくありません。でも、この本を読んで、つらい経験も悪くないかな、と思えるようになりました。逃げるのではなく、カラ元気で覆い隠すのでもなく、ちゃんと受け止めて、良い面に目を向ける。そして良い面はどんな状況でも必ずある。むりやり思い込むのではなく、それに気づく。そうすればストレスは、成功や喜びや成長につながる。と、この本を読んだ今なら思えます。
1on1の相手が、大きなストレスを抱えていたとき、この本を理解しておけば、とても効果的な関わり方ができるでしょう。
本書には”ストレスを見直すエクササイズ”と ”ストレスを力に変えるエクササイズ” が所々に紹介されています。これらは少しアレンジすれば1on1の中で使えるものばかりです。部下の状況に合わせて工夫してみてください。
コーチング、カウンセリングを生業としている私に一番グッときたのは
”相手の苦しみだけでなく、相手の強さにも気づく必要があります。”
という一文でした。
1on1でストレスを抱える部下と向き合ったとき、決して哀れんだりしないでください。
”哀れみ”は、相手の苦しみと自分の距離をつくります。ですからあなたは安全かもしれません。
しかし、そのスタンスでは気づくことが出来ないのです。苦しみながらも良い面を見つけ出す相手の強さに。
大事なのは”心からの共感”です。
”心からの共感”は部下に勇気を与えます。そして、苦しみの中でも良い面に気づき、成長していく部下の強さが、あなたにも勇気を与えるでしょう。
この本を理解すれば、そんな1on1ができるようになるかもしれません。
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