先日クライアントから、「次に何を尋ねたら良いか考えると、相手の話をちゃんと聞けていないような気がする」というご意見をいただきました。これはよく理解できます。私もビジネスコーチングを始めたとき、同じ問題に直面していました。
しかし、今では私の全注意力は相手の話に集中し、次に何を尋ねるかを考えることはほとんどありません。そのため、相手の微細な感情に気づきながらトーンを合わせることができますし、また会話の要点を覚えて、後で引用することも可能です。
では、どうして私が次に何を尋ねるべきか考えずに、流れに乗って柔軟に会話を進めることができるのでしょうか?その答えは、単純に「慣れ」です。テニス、ピアノ、柔道など、なんでも繰り返し練習と実践を重ねることで、何も考えずに自然と体が動くようになりますよね。
ビデオゲームはこの典型例です。最初は操作が不慣れでも、コントローラーを使ってゲームに夢中になるうちに、考えなくても自然と指が動き始めます。1on1ミーティングで自然に質問が出てくるのも、この感覚ととても似ています。
それにインスピレーションを受けて、新しいツールを開発しました。その名も「1on1深掘りコントローラー」です。
問題解決や目標達成、経験学習促進に向けてこのコントローラーを縦横無尽に操作していきます。
それぞれのボタンに対応する質問の具体例は下の図の通り。もちろんこれだけではありません。また、言い回しはお互いの関係によって調整してください。
取扱説明書もあります。
【経験から学習を深めるボタンアクション例】
具体:〇〇っていうのは?
具体:もう少し教えて?
抽象:やってみてどう?
評価:満足度は10点満点中何点?
評価:何が良かった?
評価:どうしたら2点上がる?
他 :他には?
改善:もう一回やれるとしたどうする?
応用:そのアイデアを横展開できるとしたら?
具体:具体的には?
【失敗から学び次のアクションに活かすボタンアクション例】
理由:なんでそうなったの?
具体:具体的には?
具体:ていうのは?
他 :他には?
抽象:ということは?
目的:本当はどうなりたい?
作戦:そのために何ができる?
具体:ていうのは?
具体:具体的には?
作戦:どうしたらできる?
作戦:〇〇社長だったらどうすると思う?
原因:なんでそう思うの?
抽象:ここまで話してみてどう?
作戦:最初に何やる?
予定:いつやる?
評価:できる自信は10点満点中何点?
評価:どうしたら10点になる?
最初は意識しないと出てこない質問も、コントローラーをイメージして実践を繰り返せば、そのうち無意識に臨機応変な連続プレーができるようになりますよ(^^)
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