■毎週1on1をやってますが、部下の課題が全く進んでないんです、、、

こんにちは、場作りカウンセラーの濱松です。

企業の皆さんにオンラインで1on1をさせてもらっています。

さて、以前、部下との1on1を実施している上司の方からこんなご相談がありました。

「彼とは週に1回30分の1on1をしています。でも彼の課題が、毎週ぜんぜん進んでないんです、、理由を聞くと、時間が無かったとか、急な仕事が入ってきてとか、言い訳ばかりで、、、何も進んでないので1on1のやりようがありません、、」

もし部下がこんな状態だったら、あなたならどうしますか?

やさしく「まあ、しょうがないね、、今週は頑張ろう」って感じですか?

厳しく「コレぐらいできるでしょ!やる気ないならヤメちゃえば!!」て感じですか?

さて、どんなアプローチが功を奏すのか?

どんなアプローチが良いのかは、仕事の状態や、本人のキャラクターや志し、上司と部下の関係性、タイミングなどに拠ります。

しかも、これらの要素は常に変動していいます。

ですから、何時でも、誰でも、どこでも、こうすればok!なんていう正解はありません。

これから私が示す方法も絶対ではありません。

しかし、せっかく毎週1on1をやっているのなら、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか?

極めてコーチング的なアプローチを2つご紹介します。

いずれも、課題を進められるようになったご本人から

「あー、最初からこうすればよかった。」

「これはスゴイですね!いいこと知りました!」などというコメントを頂きました。

それでは、ご紹介します。

目次

誰かの力を借りられないか一緒に探す

責任感の強い真面目な部下は、「自分に与えられた課題は、自分だけの力でやり遂げなければ!」なんて思い込んでいたりします。子供の頃からそう言われて育ってきたのかもしれないし、それで何かを成し遂げた成功体験があるのかもしれません。「人に頼ってはいけない!」この思い込みを持っているは人は結構います。(私もそんなところあったかも^^;)

でも実際の仕事って、誰かと力を合わせなければ進まないものが多いのではないでしょうか?

「そう言われてみれば、そうだな。」って理解できる人でも、長年の思い込みにより、無意識のうちに「誰かの力を借りる」という選択肢を除外し、視野を狭くしていることが、よくあります。

そうなると、合理的な手段を見逃し、課題が思うように進まないという結果になります。

そんな時このアプローチが有効です。

1on1のなかで、何も進んでいないダメダメな一週間の振り返りをした後、次のような問いを投げかけてみましょう。

「じゃあ、誰と、どんなコミュニケーションをとると、この課題が進みますか?」

人によっては「あっ、」って顔しますよ(^_^)

人の力を借りる選択肢を勝手に除外してていたことに気づくからです。

あなたが上司や先輩で、部下より幅広い人脈をお持ちなら、それを使ってアシストしてやってもいいでしょう。

「それなら、〇〇さんが一番良く知ってますよ」

「〇〇さんなら、喜んで手伝ってくれると思いますよ。」

「〇〇さんには、〇〇が好きだから、その話してみたら^_^」

「自分で頼める?ちょっと言っといてあげようか?」

みたいに。

次のステップを呆れるほど細かく刻む

部下「来週までには、ここまで進めたいと思います!」

上司「ok!頼むよ」

そして、出来てない、、

そして、その次の週も、そのまた次の週も、、

さほど難しい課題でもないのに、、1週間もあったのに、、やろうと思えば時間もあったはず、、なぜ出来ないのか、、

これは、その部下に限った現象ではありません、私もそんなときがあります、あなたはどうですか?

この状態を突破する有効な手段の1つがこれです。

下記の具体的なやり取りをご覧ください。

部下

今週中には絶対にこの企画の広告を打ちます。

上司

そのために最初にやることは何ですか?

部下

うーん、もう一回、企画の趣旨を確認したいと思います。

上司

そのために最初にやることは何ですか?

部下

えっ、えーっと、、先々週に田中さんが配信した資料を読み込みます。

上司

そのために最初にやることは何ですか?

部下

えっ、確か、メールで来てたのでそのメールを探します。

上司

どうやって探すのですか?

部下

〇〇というキーワードで検索をかけます

上司

資料はどれぐらいのボリュームがありますか?

部下

たしか10ページぐらいでした。

上司

最初の5行だけでいいです。いつ読めますか?

部下

5行?? 5行だけなら、、この1on1の後にすぐ読めます。

上司

できそうですか?

部下

はい、そりゃできますよ。

上司

では、ほんとに5行だけでいいんで、このあとすぐにお願いします。

こんな感じです。

そうすると、どうなるか?

5行だけ読んで、そこでやめる方が難しいです^^;

まあ、5ページぐらいは読んじゃいますよね。

やらなきゃならない事は分かってる。でもなんとなく手がつけられないのは、ステップが刻まれていないからです。

一段がやたらデカイ階段を前に、なんとなく、「これシンドいな、、」って感じて、敬遠してしまうのです。

とにかく、最初の一段を呆れるぐらい小さ刻んで、なるべく早く、確実に一歩踏み出させれば、その勢いでトントントンと進んでしまうものです。

私もそうですが、ひとりでは、なかなかここまでステップを刻みませんよね。その結果「なんとなくシンドい」のまま放置しがちになります。そこを1on1で一緒に刻んであげるのです。

バカみたいな指導だと思いますよね^^;

でも、けっこう意識の高いビジネスパーソンにも有効だったりしますよ。

「放おっておいた仕事に手がつけられるようになりました。」

「5分だけでいいと思うと気が楽だし、始めると大体30分はやっちゃいます。」

クライアントさんからは、そんなフィードバックを頂いています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した2つのアプローチは、どちらもバカバカしいぐらいに当たり前のことですよね。

しかし、意外と気づかないんですよ。当の本人は(^_^) 

ついつい意識から外れていることが多いのです。

そんなところを、補足出来るのが1on1の良いところです。

部下の指導に悩む皆様のご参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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この記事を書いた人

経営者・管理職・リーダーを対象に年間400回以上の1on1を実施。あの手この手で企業の対話文化を盛り上げています。静岡に住みながら、主にzoomで全国のクライアント様をサポート。伺いして集合研修をおこなったり、アウトドアでの研修も提案しています。

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